木花咲耶姫命と富士山
木花咲耶姫命(コノハナサクヤビメ)は日本神話に登場する女神です。
天照大神の孫にあたるニニギノミコトの妻であり、有名な説話の主人公である、山幸彦と海幸彦の母にあたります。
そんなコノハナサクヤビメですが、実は富士山信仰の祭神として、その中心地である富士山本宮浅間大社に浅間大神として祭られています。
浅間の語源は諸説ありますが、火山を意味する言葉とされています。一方コノハナサクヤビメは木の花(桜だと言われている)が咲くように美しい女性という意味です。
この対照的なイメージを持つ両者が何故結びついたのか、それにはこんな訳があります。
コノハナサクヤビメは天津神(高天原の神)であるニニギノミコトと結婚して、一夜で身ごもります。
ニニギノミコトは国津神(地に現れた神、大国主などが代表的)の子ではないかと疑います。
疑いを晴らすために「天津神のニニギノミコトの子供であれば、何があっても無事に出産できる」といって産屋に入り全ての隙間を土壁で埋めて、産気づいたところで産屋に火を放ちました。
その中で無事に出産してみせて疑いを晴らしました。
(この時に生んだ三柱は、火照命(海幸彦)火須勢理命、火遠理命(山幸彦、初代天皇である神武天皇の祖父)です。)
この説話のイメージから、コノハナサクヤビメは火の神とされ、それが火山と結びついて富士山=浅間大神=コノハナサクヤビメとなったのです。
いろいろな/^o^\フッジッサーン
逆さ富士
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穏やかな水面に上下反転して映り込む富士山の姿をいいます。日本人にとってはとても良く目にする図柄で、千円札と五千円札の裏面にその構図が使われています。葛飾北斎も甲州三坂水面という作品で逆さ富士を取り上げています。
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ダイヤモンド富士
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富士山の山頂と太陽が重なる構図のことをいいます。月が重なるとパール富士です。
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紅富士
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富士山に積もった雪が、朝焼けや夕焼けを反射して赤く染まる状態。
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影富士
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影富士の意味は二通りあります。一つは湖面などに映り込む逆さ富士のこと。もう一つは、雲より高い位置から見える、雲に映った富士山の影のことです。
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赤富士
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夏から秋にかけて、朝焼けで富士山が朱色に染まっている現象。この季節は地肌が露出していて、独特の味わいがある。葛飾北斎の凱風快晴が有名。
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笠雲
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富士山の頂に、笠をかぶったようにかかる雲のことをいいます。
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